「食べ物は気をつけているのに、肌荒れや疲れがなかなか改善しない」…そんな経験はありませんか?その原因のひとつに考えられるのが 経皮毒(けいひどく) です。経皮毒とは、シャンプーや化粧品、洗剤などに含まれる化学物質が皮膚から吸収され、体に影響を与えること を指します。特に恐ろしいのは、毎日使うものから知らず知らずのうちに取り込んでしまうこと。
ここでは「経皮毒を引き起こす具体的な製品」と「安全な代替品」をチェックリスト形式で紹介します。
👉経皮毒についての基本的な知識については、こちらへ
経皮毒を引き起こす日用品と有害成分
清潔さを追い求めて毒を吸収する?
清潔思考が浸透している現代では、日本人の 約70〜80% が、毎日入浴、もしくはシャワーを浴びるという報告があります。
シャンプーやリンスの使用が日常化しているからこそ、経皮毒の危険性と隣り合わせになっているという事実を、今一度確認していきましょう。
シャンプー・リンス
- 注意成分:ラウリル硫酸ナトリウム、パラベン、合成香料
- リスク:頭皮の吸収率は腕の内側の3.5倍。長期的には抜け毛や頭皮の炎症、老化を早める可能性あり。
- 代替品:サルフェートフリーのシャンプー(アミノ酸系シャンプー、無添加シャンプーなど)
ボディーソープ・洗顔料
- 注意成分:合成界面活性剤、合成着色料
- リスク:皮膚バリアを破壊し、乾燥やかゆみの原因になる
- 代替品:固形石けん、天然成分由来のボディソープ(マジックソープなど)
直接肌に触れるものにも要注意
直接肌に触れるメイク用品や洗剤、生理用品などの衛生用品も、実は経皮毒吸収の大きなリスクを抱えています。とくに顔や性器といった吸収率の高い部位では、わずかな化学物質でも体内に取り込まれやすいのです。
「なかなか改善しない肌荒れ」「原因不明のだるさ」「アレルギーの悪化」——こうした不調の背景には、日常的に使っている製品が関係している可能性があります。
今、あなたの体に起きている数々の不調も、肌に触れる製品の見直し で改善されるかもしれません。
化粧品・メイク用品
- 注意成分:紫外線吸収剤、鉱物油、タール色素
- リスク:額は吸収率6倍、あごは13倍。毎日のメイクで老化スピードが上がる恐れ
- 代替品:ミネラルファンデーション、オーガニックコスメ。最近は紫外線吸収剤不使用の日焼け止めも売られるようになりました。
洗剤・柔軟剤
- 注意成分:蛍光増白剤、合成香料、石油系界面活性剤
- リスク:手荒れやアトピー悪化、呼吸器トラブルの原因に
- 代替品:石けん洗剤、無香料ナチュラル洗剤
生理用品・制汗剤
- 注意成分:高分子ポリマー、合成香料、アルミニウム化合物
- リスク:性器は吸収率42倍というデータも。小さな毒素も体に蓄積されやすい
- 代替品:オーガニックコットン製ナプキン、アルミニウムフリー制汗剤
経皮毒を取り込まないための生活習慣
- 原材料表示をチェックする習慣を持つ
- 香りや泡立ち重視ではなく「成分のシンプルさ」で選ぶ
- オーガニックや無添加製品にシフトする
- 「引き算ケア」も有効 → 本当に必要なものだけを使う
経皮毒セルフチェックリスト
次の項目にいくつ当てはまりますか?
☑︎毎日、市販の合成シャンプーを使っている
☑︎香りの強い柔軟剤や制汗スプレーを常用している
☑︎成分表示を読まずに商品を選んでいる
☑︎慢性的な肌荒れや頭皮トラブルがある
👉 3つ以上当てはまる人は要注意!今日から見直しを始めましょう。
まとめ
日常で使っている製品は、安全であることが第一。普段から健康には気を遣っているはずなのに「なぜか調子が悪い」と感じている人は少なくありません。
そんなあなたにとって、経皮毒の知識を踏まえた日用品選び は、将来の健康を守り、若さを保つために欠かせない視点かもしれません。
- 経皮毒は、毎日のシャンプー・化粧品・洗剤・生理用品から体に取り込まれる
- 吸収率は部位ごとに異なり、顔や性器は特にリスクが高い
- 無添加・オーガニック製品に切り替えることで、大幅にリスクを減らせる
👉 今日からできる小さな工夫から始めてみましょう。まず、できることは「成分ラベルを読む」こと。そこから、あなたの経皮毒対策が始まります。